思考の掃き溜め

主にシャニマスについて感じたこと思ったこと書いていこうと思ってます。グレフェスの話題多め?

倍率変動アピールとかその特性とか

今回の記事はどちらかと言うとこれからガチで編成を組んでみたいという人向けの記事です。あるいはグラフや数字が好きな人にはちょうどいい暇つぶし記事になるかと思います。

前の記事で定義した平均アピール倍率、ぼくとしては結構気に入ってる概念なのでそれを踏まえて倍率変動アピールについてもう少し考えてみようかと。
さて、その前に倍率変動アピールについておさらいしてみます。今回考えるのは環境でよく見るこの4つ。
渾身アピ*1
C = 0.016 * (残りMe[%]) - 0.6

背水アピ*2
C = -0.008 * (残りMe[%]) + 1

挑発アピ*3
C = 0.004 * (注目度[%]) + 0.2

隠密アピ*4
C = -0.008 * (注目度[%]) + 0.6

以前の記事同様Cは倍率係数(最大倍率の何倍か)を表しています。また2つの原則「最低倍率は必ず最大倍率の0.2倍」「最大倍率は必ず最大倍率の1倍」は必ず守られています*5。この計算式については前に書いた記事

scamenbo.hatenablog.com

で触れました。前回は式だけを眺めていたのですが、今回はグラフ・平均アピール倍率を用いてもう少し視覚的に、そして深くその特性を見ていきたいと思います。よくわからないけど結果を知りたいという人は赤文字、赤色太字とその周辺を追って読んでみてください。はじめます。

渾身アピール・背水アピール
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横軸は残りメンタル[%]、縦軸は倍率係数です。とりあえずは実線をご覧ください。実線は残りメンタルに対する倍率係数の変化です。要するに実際の倍率に直結する要素ですね。こうして眺めてみると渾身アピールがどれだけ不安定か分かります。最低倍率条件が残りメンタル50%以下っていうのはここまで強烈なグラフになるんですね。その不安定さ故に渾身アピールは最大倍率が高めに設定されている事が多いです。1T目に3割星をかっさらっていくアルスト爆撃の原因はここにあります。比べて背水アピールはどうでしょうか。残り100%~0%のすべての区間で緩やかに上昇しています。背水アピールが最大倍率の割にアピール値が出ない理由はこれですね。安定しているといえば聞こえはいいですが、メンタル50%付近では倍率係数が0.6倍付近なのであんまり嬉しくない安定の仕方ですね。
そろそろ点線*6が気になる頃じゃないでしょうか。そんなことないならすみません。ぼくが話したくて話したくてしょうがないところです。この点線は平均アピール倍率
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を倍率係数について適用した値です。逃げないでください。これを理解する必要はないです。これから展開するお話が胡散臭くて根拠の無いものにならないように提示しているだけです*7*8。まあ何がしたいかというと、最高倍率から測ったグラフの高さの平均(=倍率係数)を求めています。例えば、渾身平均のメンタル70%の値はメンタル100%~70%の間の倍率係数の平均を出しています。同様に背水アピールのメンタル70%の値はメンタル0%~70%の間の倍率係数の平均を出しています。最大倍率からそのメンタルまでの倍率の期待値みたいなもんです。アピールの安定性の指標みたいな感じでも間違ってないです。そのつもりで読んでみてください。説明が長くなりすぎました。閑話休題
さてさて最低倍率の点線をご覧ください。渾身が0.4、背水が0.6です。当然ですがメンタル維持やメンタルのコントロールが難しい編成では背水アピールのほうが安定性は優位にあります*9。分かる人には自明なことですが、メンタル50%以下では渾身アピールの平均倍率係数は常に背水アピールの平均倍率係数を下回ります。つまりメンタル50%以下が頻発するユニットでは渾身アピールは全く安定しません高スコアを狙おうとしても莫大な試行回数が必要となってしまいます。しかしメンタル80%以上では渾身アピールの平均倍率係数は0.84の値を取ります。背水アピールが平均倍率係数0.84の値を取るのはメンタル40%以下です。どっちが難しいかと聞かれるとなんとも難しいところですが、高速で終わる現環境を考慮すると、そもそも背水アピールはメンタル40%以下にするまでに時間を消費してしまうため渾身アピールのほうが安定性は優位であると言えます。もちろん80%以上になるようにコントロールしやすい編成を組まなければいけませんし、アピールの最大倍率、アピール対象(1人か全体か)にも依るので渾身アピールのほうが強いという話ではありません。あくまで安定性に重きをおいた話です。文字数がやばくなってきました。次に進みます。

挑発アピール・隠密アピール
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横軸は注目度[%]・縦軸は倍率係数です。実線とか点線とか諸々の説明は省きます。グラフを見て色々感じましょう。注目度-50%~+200%についてのこのグラフに意味はあるのかって感じですが、まあ見ていきます。渾身・背水と違って統一的な話はできなさそうです。
本題に入ります。挑発アピールと隠密アピール、決定的に違う点があります。挑発アピールは注目度±0%、つまりニュートラルな状態では最低倍率条件を満たしています。しかし隠密アピールはニュートラル状態での倍率係数0.6ですね。すなわち隠密アピールは高倍率係数になりやすいのです。事実、注目度±0%以下での隠密アピールの平均倍率係数は0.8となっていてとっても安定しています。挑発アピールではどうでしょうか。平均倍率係数が0.8以上となるのは注目度+100%以上です。注目度+100%を維持するなんて馬鹿げた話ないですよね。実線の傾きだけで見れば安定してそうな挑発アピールですが、現状では注目度の上昇はパッシブに頼るところが大きく、傾きの緩やかさが逆に不安定な要素となっている(低倍率領域が長い)わけです。対照に注目度の下降は芋*10をはじめとするアンティーカのカードを持っていれば比較的容易で、最大倍率あるいは注目度-20%、-30%以下といった高倍率は達成しやすいのが特徴です。挑発アピールになぞって言えば、傾きの急さが逆に安定感を増しています(高倍率領域に到達しやすい)。まさに一撃必殺の挑発アピール安定感のある隠密アピールといった感じです。本来はそんなコンセプトだとは思うのですが現実はどっちも一撃必殺ですね(NE*11限智代子*12を見ながら)。とはいえ、今期のグレ7*13はフェスマリンク1でも漏れるなんて話を聞いているのであんまり意味のない話ですけど、安定感あるNE編成はPLをとりやすく一撃必殺のミルクちょこ編成はフェスマを取りやすいのは間違いないです。まあ一撃必殺狙いの時点で試行回数がとんでもないのは想像に難くないですね。

 

予定していた3000字をオーバーしてしまいました。想像以上にマニアックな話になってしまって書いてるぼくとしては楽しかったですが読者の皆さんはどうでしょうか。今後もこんな路線で進んでいきたい所存です。
さてさて、無駄話で文字数が増えるのはいただけないですね。このへんで切り上げたいと思います。ここまで読んでくださってありがとうございました!

それでは!

*1:メンタルが多いほど効果UP

*2:メンタルが少ないほど効果UP

*3:注目度が高いほど効果UP

*4:注目度が低いほど効果UP

*5:今更ですけど最低倍率の対になる言葉って最高倍率ですよね。前の記事で最大と書いてしまったのでこのまま通します

*6:正しくは破線です。クソ注釈すみません

*7:Mから順番に渾身・背水・挑発・隠密・親愛・消去の変数です

*8:まあ今回は積分変数がメンタルの一つのみなので積分が分母分子に一つずつのもっと単純な式ですけどね

*9:もちろん1T目で渾身アピールを引けば渾身アピールのほうが強いですが、試行回数を重ねていくと渾身アピールは不利になりやすいという意味です

*10:きまぐれのめぐみ,限定sSSR摩美々

*11:NOT≠EQUAL, 4周目三峰。隠密アピールが含まれている

*12:かきまぜたら*ミルク, 4周目智代子。挑発アピールが含まれている

*13:2019/11/30~12/13