思考の掃き溜め

主にシャニマスについて感じたこと思ったこと書いていこうと思ってます。グレフェスの話題多め?

【5.5 Pカップ】アイドルからの手紙はマウントの道具じゃねえぞ

お久しぶりの方もいらっしゃるかと思います。AmeRiaです。
最後の投稿から2回も四季が周り、最近ではすっかり寒くなってまいりました。

ところで、5.5Anniversaryプロデューサーズカップ(以下、Pカップ*1)がつい数時間前に閉幕しましたね。
訳あって100位付近が過去一レベルで過酷な回になったかと思いますが、いかがだったでしょうか。

聞くところによると冬優子、透、円香のボーダーが2億到達したとかなんとか。
追記:調べたところ円香は2億どころか2.5億らしいです。ひぇ……
私は灯織Pなので灯織で走ったわけですが、1億4100万くらいらしいです。助かった。……いや多いが?

こんな事になってるのはご存知の通り「アイドルからの手紙(金)」というランキング報酬が深く関わっているであろうことは疑う余地もないでしょう。

一応知らなかった方のために説明しますと、今回のPカップでは新たに「アイドルからの手紙」というアイテムが報酬に加わりました。
これ自体は消費アイテムでも何でもなく、なにかの役に立つこともありません。
類似アイテムに4thAnniversaryの手紙アイテムがありますが、全くの別物で、こちらは「記念アイテム」という新しい括りに分類されるものです。

じゃあこのアイテム一体何なんだ、というところなのですが。
箱推しならの方はともかく、プロデューサーたるもの誰かしら担当アイドルはいると思います。
その「アイドル」から「直筆」「感謝の言葉」*2が綴ってあります。当然なんの効果もなくたって欲しいに決まってます。かわいくて大事な担当アイドルから直接向けられる言葉ほど嬉しいものはありません。日々の疲れもストレスも、これ一つで無限の彼方へ吹き飛ぶってもんです。

ところで写真の通りこれにはの3種類がありまして、

  • 全アイドルの累計獲得ファン数1人以上
  • 全アイドルの累計獲得ファン数5,000,000人以上
  • :アイドル別獲得ファン数ランキング報酬(100位以内)

という獲得条件となっております。

まあ当然のことながらの順で貴重で、「ありふれた言葉から各アイドルの個性が詰まった言葉」になっていくわけです。具体的にはちょっと言えませんけれども……

 

んで、ですよ。なんか変ですよね。このとかいうやつの条件。異彩を放っております。ギラギラです。

何ならについては獲得時点で全アイドル分の手紙が解放されるのですが、については条件を満たしたアイドルしか読むことができません。まあそういう内容だと思ってください。少なくともぼくが獲得した灯織の金はそういう内容でした。

つまり、ボーダーがゆるいところを狙えばいいってもんじゃないんです。もっともアイドルにも失礼ですからね。当然の条件です。
まあこれはこれで問題があると思っているので後述しますが。

こんなタラタラと長いこと書いてきましたが、要するにアイドルからの手紙が欲しくて狙えそうな人がみーーーーーんな金手紙狙いで走った結果、過去一やばいボーダー戦争となりました。
もちろんこれだけが原因とまでは断言できませんが、𝕏(旧Twitter)での反応を見たところ大きなファクターの1つであることは間違いないと思います。念のため𝕏ユーザーの民意であり全ユーザーの総意とは限らないことをここに付記しておきますね。

 

さて本題です。ちょっと過激になっちゃったので、嫌なら閉じてください。

 

の獲得条件おかしくね?

持ってる人はわかると思いますが、これPカップ頑張った人みんなに読んでほしいやつでしょ。

 

頑張って頑張って頑張ったのにボーダー落ちしてしまった方や、上がり続けるボーダーを見てやる気はあったのに諦めてしまった方、手持ちのプールが上位陣と比べて貧弱*3なため泣く泣く諦めてしまった方、いろんなプロデューサーがいると思います。そんな人達をあざ笑うかのような報酬。許しがたいです。

ぼくはシャニマスのアイドルではないので本人たちの真意を知ることはできませんが、きっと彼女たちも自分を担当してくれているプロデューサーが一生懸命頑張っているのならば、手紙として言葉を伝えたいと思っているはずです。

100位と101位に差はあるのか?
いいえありません。
ファン数の差はもちろん存在してまいますが、そんなの順位付けしてる時点で100位と101位に限った話ではありません。

じゃあベテランプロデューサーと駆け出しプロデューサーに差があるのか?
いいえありません。担当アイドルを輝かせたいという思いはみな同じです。

プロデューサーが駆け出しだからといってアイドルたちは笑いません。真摯に向き合ってくれています。誰にだって笑われる筋合いはありません。

まあ正直なところを言ってしまうと、これが「アイドルマスターシャイニーカラーズ」という「ゲーム」である以上、たくさん遊んで欲しいからの処置であり、「競技性をもたせることで活性化を狙っている」という意図があるのは私にも汲み取れます。大人な話ですね。

でもこのシャニマスが「実在性」のあるゲームとして設計されているからこそ、私にはこれが許せないのです。283プロのアイドルたちは他のプロデューサーと比べてファン数がちょっとだけ少ないからといって手紙を書くのをやめるような子ではないはずです。私はそう認識しています。

 

しかし、よりアイドルを輝かせられたプロデューサーにより良い報酬を与える、というのは歓迎です。私個人としても他のプロデューサーに負けたくないですから、勝った証としての報酬は嬉しいものです。

でもそういうのって、称号だけで良くないですか?
そういったメタ的なデータで区別するのは構いません。
が、「実在性」のある「手紙」はダメでしょ。

だからといって銅<銀<金とある種のレア度で区別することで「次へのモチベーションとしてもらおう」というシステム設計を否定する気は全くありません。むしろそれでいいと思います。
実際、始めて1時間のプロデューサーが金の手紙を貰えるほどアイドルから信頼されているか、と言われるとそれはそんなことはないとは思いますしね。
もっとアイドルと向き合って、たくさんプロデュースして、次こそは金の手紙を取るんだ!という流れを作れる素晴らしい設計です。

ここで私が問題視しているのは、「頑張ったのにもらえない」「金の手紙」です。

なぜ銅、銀は累計ファン数という「絶対的な」頑張りの指標を使っているのに、金だけは絶対評価じゃなくて相対評価なのか。
そもそもアイドルごとにボーダーが違うんだから不公平だろ。人気なアイドルは競争激しくしようなんてとこなんだろうけど、Pカップは人気投票じゃないだろ。

金の手紙をアイドル単位で配るなら、そのアイドルの累計獲得ファン数だっていいじゃないですか。
それこそ5,000万人でも十分だと思います。
ボーダー見てると少なそうに見えますけど、230万人周回*4を安定して20分でこなせるとしたとしても、7時間以上かかる人数です。なんなら230万を20分で安定周回って結構やりこんでないと難しいですからね。

そういうアイドル別のファン数で報酬配りってシステム上難しいんでしょうか。
門外漢なので集計時間に何の処理をしているのかなんて私には検討もつきませんが、称号配れるんならできるだろ、とは思ってしまいますけれども。

ただ、これだけ言っておいて申し訳ないのですが金手紙の内容は公開できません。
報酬として中身が伏せられて配られている以上、たかがいちプレイヤーである私が勝手にお見せするのも違うと思いますし。

 

……とそんな具合で要はシャニマスの掲げる「実在性」と今回の報酬周りがあまりにも噛み合っていないように感じてしまい、私には受け入れにくいものだった、ということが言いたかったのです。それくらい金の手紙の内容は良かった。嬉しくて涙が出ました。

とはいえ少々過激になってしまったのは反省していますが、書きたいことは書けました。スッキリした。

こんな喧嘩腰ではないですが、シャニマス運営にはお問い合わせしてみようと思います。

なんだかんだぼくはこのゲームが、この世界が、このアイドルたちが大好きなので、まだまだずっと遊んでいたいです。彼女たちの今後を全力でサポートし続けたいです。
だから思った事はちゃんと伝えて、ただ文句だけを言う傲慢な消費者にはなりたくありません。

もちろんぼくだけが正しいとは思っていません。反対意見だってあると思います。
だからこれは、プロデューサーAmeRiaの意見として。

 

届くといいなあ……

 

*1:𝕏(旧Twitter)でトレンド入りするたび勘違いしてる人がいるやつ、もはや様式美ですよね。デカ過ぎんだろ

*2:個人差あり。多分。少なくとも銅の時点で感謝なのか怪しいのは混ざってますが、個性は詰まっています

*3:失礼な表現をお許しください

*4:W.I.N.G編で現実的に増やせるファン数の最大値です

2020/6/10-6/19シーズンのボーダー解析と所感

お疲れさまです。
今期からアルスト、アンティーカがGRADに参戦。後述の興味値大幅ダウンやアビリティがライバルにも乗る仕様変更*1によって大きく立ち回りが変わったシーズンとなりました。

流行:DaVoVi
ルール:必要興味値が減少*2 2,004,750→1,485,000 (約0.73倍)
残留ボーダー:179,565pt.

それでは解析を進めていきます。

  • ボーダー解析

f:id:AmeRia:20200619122823p:plain
ボーダーのデータはこちら。

残留ボーダー
PLジャンプ*3:6日目
フェスマジャンプ*4:7日目
フェスマジャンプ後の平均推移速度*5:676pt. (3 days)
最終日11:50時点でのボーダー:179,565pt.

100位ボーダー
PLジャンプ:4日目
フェスマジャンプ:5日目
フェスマジャンプ後の平均推移速度*6:515pt. (5 days)
最終日11:50時点でのボーダー:180,922pt.

  • 所感

今回の更新でグレフェス周りの環境が大きく変わりました。冒頭でもお伝えしましたが、まず必要興味値の減少。2,004,750恒常化(とはいえ一回しか来ていない)する前の値の1,485,000に戻りましたね。そしてアルスト、アンティーカのGRAD参戦。同時にライバルにアビリティ効果が乗るように修正。前期の超遅延環境は流石にまずいと判断したのか、審査員が柔らかくなりライバルの火力が伸びました。その結果生まれたのは空前絶後超超高速環境です。いや今後もあり得るかもしれないですけども。空前絶後は言いすぎな気がします。ともかく、環境に居座り続けるアルストや、プロメッサにより急激に需要が高まった咲耶(アンティーカ)にGRADが追加されたのは無視できるほど小さい変化ではありませんね。マッチ次第では3Tで全員帰ることも珍しくはないと思います。
とはいえ、全員にアビリティが乗るようになったということは、物静かが流行って結局低速に…… なんてことも起こりませんでした。てっきり全員物静かガン積みで常時50%くらいになるかと思えばそんなこともなく。物静かなし編成もそれなりに数が多く、なんなら人気者を積んでいるユニットも少なからず存在します。スコアはマッチング運にお祈りし、ライバルとして出現する自分は鴨にならないように考慮しているんですかね?

現段階ではストレイとノクチルのGRADは未実装で、未だGRAD環境は黎明期と言っても過言ではありません。運営からのバランス調整がこれ以上入らないといった根拠もないですし、今後の展開を考えるにはまだ時期尚早というものです。前期の超スロー環境よりは幾分今期の評価は高いですが、よく聞く理想は「残留はPLボーダーでフェスマならほぼ確定」です。ぼくもこれに関しては同意していますし、今後の動きにも期待ですね。

それでは最後に最終日11:50時点での上位100位と、1位, 10位ボーダー推移を載せておきます*7


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来期はまた残留ボーダーが記録できなくなってしまいますので、100位ボーダーを軸に展開していこうと思います。実力と資金力的にそろそろ限界かもしれない……

以上、今期の解析と所感でした。

それでは!

*1:不具合の修正らしい

*2:グレフェス史上初の下方修正

*3:ボーダーがPLラインに乗ること

*4:ボーダーがフェスマに乗ること

*5:4日目以降で計算しています

*6:2日目以降で計算しています

*7:こちらの引用は製作者様に許可を頂いています

2020/5/31-6/10シーズンのボーダー解析と所感

お疲れさまです。
今期はいわゆる接待ルールでした。接待ってほどでもなかった気がしますが……
最終日に少々騒がれた(?)本シーズンですが、果たしてどうなったでしょうか。

流行:VoViDa
ルール:必要興味値が増加 2,004,750→2,500,000 (約1.25倍)
Vo, Da, Vi担当ボジションボーナス強化 (+50%)
残留ボーダー:186,120pt.

前期に引き続いてハイスコアボーダーとなりました。
それでは解析を進めていきます。

  • ボーダー解析

f:id:AmeRia:20200610122012p:plain
ボーダーのデータはこちら。

残留ボーダー
PLジャンプ*1:2日目~3日目の間
フェスマジャンプ*2:3日目
フェスマジャンプ後の平均推移速度*3:903pt. (8 days)
最終日11:50時点でのボーダー:186,120pt.

100位ボーダー
PLジャンプ:2日目
フェスマジャンプ:3日目
フェスマジャンプ後の平均推移速度*4:640pt. (8 days)
最終日11:50時点でのボーダー:187,211pt.

  • 所感

前期に引き続き凄まじいリンク環境となりました。マッチングの倍率は3.3倍に届くことはほぼない割には、かつての感謝祭産羽真乃*5時代を彷彿とさせるスコアです。GRADによる物静かガン積みや、対戦相手にはアビリティが乗らない仕様*6による低火力化で低速環境に。そりゃリンク積んだ者勝ちです。リンクによりバフが乗り、安定感が高いイルミネは今期の覇者に。もちろん実装されたブライダルめぐる*7も多くランクインしています。一方リンクでバフを消してしまう限あさひ*8には厳しい環境に。プロメッサ*9を始めとする遅延札も充実してきてますし、数期前の繁栄は見る影もなくなってしまいました。一部ではリンクを積むためにステを下げる、なんていうトンデモ理論も立ち上がってます。

そんな中で最終日付近に一つ問題が発生しました。1年ほど前に起こった無限ターン問題の再来です。詳しくは触れませんが、とある仕様により、とあるライバルがマッチングし、とある状況が完成されたとき、ほぼ任意のタイミングでグレフェスを終わらせられるようになります。すなわちひたすら終了タイミング(=審査員を全員帰らせる)を引き伸ばしてリンクを積む、ということができるようになります。1年前に事実上のスコア天井がつけられたので目立った数字にはなっていませんが*10、今期の1位, 2位は200k超えています*11。これがどこまでボーダーに影響したかは分かりませんが(おそらくそんなに影響ない?)、そういうことがあった。というだけに留めておきましょう。中立な記事でありたいです。今期も去年に倣ってノーコンテストになるんですかね? ならない気もします。なりませんでした。

普段からスコアの加点方法や倍率に関して物議を呼んでいますし、あまつさえ1年前の悪夢の再来。そろそろユーザーの不満が爆発してきそうな気もします。収集つかなくなる前に何か対応してほしいですね……

それでは最後に最終日11:50時点での上位100位と、1位, 10位ボーダー推移を載せておきます*12


f:id:AmeRia:20200610124641p:plain

以上、今期の解析と所感でした。

それでは!

*1:ボーダーがPLラインに乗ること

*2:ボーダーがフェスマに乗ること

*3:4日目以降で計算しています

*4:2日目以降で計算しています

*5:4周目限定真乃、【深染め、いろみぐさ】櫻木 真乃

*6:2020/6/10のアップデートで修正されました。現在は対戦相手にもアビリティが乗ります

*7:5周目限定めぐる、【アイの誓い】八宮 めぐる

*8:2周目限定あさひ、【空と青とアイツ】芹沢 あさひ

*9:4周目限定咲耶、【海と太陽のプロメッサ】白瀬 咲耶

*10:スコアに天井が付いただけでそういう状況が引き起こされる原因については未だノータッチです

*11:件の1年前はスコアが3M(3,000k)超えていました

*12:こちらの引用は製作者様に許可を頂いています

GRADのアビリティとステータス

この記事はGRADの育成論についてまとめたものではなく、アビリティの計算式を明らかにし、その上でどのように最終アピール値に影響してくるかを考察した記事です。
育成の指針にはなっても、育成方法そのものについて触れることはないのでご注意ください。

ボーダー解析以外となれば実に久々の記事です。お久しぶりです。
最近は暑くなってきて夏の訪れを感じさせられますね。アイスボックスを氷にしてペプシコーラ(Japanじゃないほう)やスプライトを飲むのがぼく流の夏の過ごし方です。コーラはペプシ無印>Japanコーラ>コカ・コーラの順に好きです。よろしくおねがいします。

さて、今回はGRADのアビリティ*1について分かったことをまとめていきたいと思います。

前提知識として、まずアビリティはバフと同列の扱いを受けます。アビリティで+10%にバフが+130%乗れば10%+130%=140%です。加算ですね。従って、計算式上ではアビリティとバフに区別はありません。計算式については過去記事
scamenbo.hatenablog.com

scamenbo.hatenablog.com

で触れているので深くは掘り下げませんが、アピール値の計算式は

(アピール値) = INT[(基礎アピール値) * (アピール倍率)] * (一致補正)  *2
(基礎アピール値) = INT[(基礎ステータス) * (バフ) * (判定係数)]

によって与えられます。ここの基礎アピール値内のバフの項にアビリティが入ってくるわけです。あえて書くなら(バフ+アビリティ)ですね。
それでは倍率が変わるアビリティの計算式について触れていきます。これも最低倍率・最高倍率の原則を満たします*3

・スロスタ*4
  0.2 * [{5 + 4 * (ターン数)} / 45] * 100 (単位は%) *5
  最低条件 / 最高条件:1T目(+4%) / 10T目以降(+20%)
・スタダ*6
  0.1 * [{49 - 4 * (ターン数)} / 45] * 100 (単位は%) *7
  最低条件 / 最高条件:10T目以降(+2%) / 1T目(+10%)
・思い出高*8
  0.1 * [0.2 + 0.008 * (思い出ゲージ量[%])] * 100 (単位は%)
  最低条件 / 最高条件:ゲージ0%(+2%) / ゲージ100%(+10%)
・思い出低*9
  0.2 * [1 - 0.008 * (思い出ゲージ量[%])] * 100 (単位は%)
  最低条件 / 最高条件:ゲージ100%(+4%) / ゲージ0%(+20%)

予想していたことではありますがこちらも線形でした。すなわち、急激に倍率が伸びたり伸びなくなったりすることはありません。視覚的に捉えるためグラフで見ていきましょう。
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合計で見れば、どちらも最高で22%, 最低で14%となっています。
5T目でゲージ100%と仮定すると、このアビリティ4つで31.5555……%のバフ*10が何もしなくても乗っていることと同義ですね。さらにこれがフェスユニットの5人全員に乗っているとなれば31.5555……*5=157.7777……%のバフが無条件で発動しているのと同義です。最高にクレイジーですね。パッシブバフもステータス効果バフも乗っていないとするならば、特化1000のステータスと特化2578のステータスがほぼイコールで結ばれます。あたまがおかしくなりそうです。

さてここでアピール値計算式の方に立ち返りましょう。この約158%のバフがどれほど影響してくるかを基礎ステータスを用いて考えます。今回は詳しい計算式は省きますが、基礎ステータスは全員のステータス*11の合計と思ってもらって差し支えありません。詳細は倍率変動アピールの方の記事をご覧ください。
もちろん、アビリティはバフと同じ扱いのため単純な話にはなりませんが、頑張って噛み砕いて説明しようと思います。ついてきてください。
これからやろうとしていることは「アビリティによって補正されたアピール値がアビリティが存在しない世界線(かつてのWING環境や感謝祭環境)ではどのくらいのステータスに対応するかを考える」ことです。さっきの例のようにバフがなければ特化2578相当、バフ100%で〇〇△△相当……というように見ていきます*12

それでは早速ですがグラフを用意しました。見てみましょう。
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縦軸の見かけ補正係数は基礎ステータス(≒フェスアイドルのステータスの合計≒それぞれのフェスアイドルのステータス)を1としたときのアビリティによるステータス上昇率、すなわちGRAD産アイドル5人の基礎ステータス(これを1としている)はWING産, 感謝祭産アイドルでは事実上どれくらいのステータスに相当するかを表しています。実際に計算する時はGRAD産アイドルの基礎ステータスに見かけ補正係数をかければ求められます。上で貼った記事で登場する倍率係数Cに対応するものですね。ぶっちゃけここも理解しなくて大丈夫です本題は次からです。よくわからん数字をこねくり回してないでわかりやすく例えましょう!

もし仮に5T目で思い出を撃つと仮定しましょう。グラフでは一番下の青線です(見ずらい)。そしてさらに5T目ではバフが300%鳴いていました。このときGRAD産のアイドルはそれぞれ特化1000(ユニボ抜いたら834相当)のステータスを持っていました。これと同じ状況を感謝祭産で再現しようとするならば、それぞれ特化1395(ユニボ抜きで1163相当)が必要になります。計算式的には1000*1.39444……(見かけ補正係数)≒1395としています。これでなんとなく見かけ補正係数の使い方がわかったでしょうか。
グラフを見てもらえば分かると思うのですが、バフが高倍率になればなるほどアビリティによる恩恵は少なくなります。それでも600%乗っていても1.225(5T目)-1.25(10T目)程度の補正係数はありますけどね。特化1000で換算すれば特化1225-1250くらいです。
逆に考えてみてください。バフが高倍率になれば恩恵が少なくなるならば、バフが低倍率なほど恩恵は大きくなるわけです。つまり、システム的に高倍率バフを乗せずらい多色編成が光るわけですね!!!
リンクを多く積むためにステを低くする、などというわけのわからない宇宙理論が囁かれ始めたグレ7*13ですが、純粋なアピール値バトルをする従来の環境で考えればイルミネ(羽真乃*14, ブライダルめぐる*15編成)、限果穂*16は1極編成よりもアビリティを有効に扱えている事になります。イルミネがまた復活したのは一足先にGRADが実装されたからだ、なんて意見もよく見ますが、そういった意味だけで言えばイルミネはGRADが全ユニットに実装されてもなお強いことを示唆しています。
実際に育成をする時はこの4つだけでなく絆も取りに行くと思うので、もっと見かけ補正係数が高くなりますね。GRADに無限の可能性を感じられます。育成し直すの面倒くさいけど。

とまあ長くなりましたし、こんなところで締めようかなと思います。締めが下手くそなのはいつものことです。
今回の記事で一番時間がかかったのはブライダルめぐるをなんて略そうか、といったところです。下手なこと書けねえよ!
でもいちいちブライダルなんて書くのは面倒くさいし、いい略称見つかんないかなーってTwitter眺めてみます……

それでは!

 

 

*1:興味ではなくアピール値に影響するアレ

*2:INT[x]はxを小数点以下切り捨てを意味しています

*3:過去記事『倍率変動アピールとかその計算方法とか』にて触れてます

*4:スロースターター

*5:求め方の原理は0.2 * [0.2 + (0.8/9) * {(ターン数) - 1}] * 100

*6:スタートダッシュ

*7:求め方の原理は0.1 * [1 - (0.8/9) * {(ターン数) - 1}] * 100

*8:アピールUP(思い出高)

*9:アピールUP(思い出低)

*10:小数点は切り捨てられません

*11:VoアピならVo, DaアピならDa, ViアピならVi

*12:議論が胡散臭くならないように計算式を出しておきますと、基礎アピール値をW, 基礎ステータスをS, アビリティをA, バフをB, 見かけ上の基礎ステータス(今回求めるもの)をS'とおき、S(1+A+B)=W=S'(1+B)より、S'/S=(1+A+B)/(1+B)を求めています。別にわからなければそれで問題ないです

*13:2020/6/8現在

*14:4周目限定真乃、【深染め、いろみぐさ】櫻木 真乃

*15:5周目限定めぐる、【アイの誓い】八宮 めぐる

*16:4周目限定果穂、【エクストリーム・ブレイク!】小宮 果穂

2020/5/22-5/31シーズンのボーダー解析と所感

お疲れさまです。
今期はフェスイベが開催され、ユニットボーナスや審査員の硬化が見られたシーズンでした。そんな今期はどうだったでしょうか。

流行:ViDaVo
ルール:必要興味値が増加 2,004,750→2,500,000 (約1.25倍)
ユニットボーナス(アンティーカ/放クラ/ストレイ(5/22-5/26 14:59), イルミネ/アルスト/ノクチル(5/26 15:00-5/31), ノクチルのみハイボーナス)
残留ボーダー:185,861pt.

最近ではすっかり珍しくなったハイスコアボーダーを叩き出しました。お恥ずかしいことに今期ぼくはグレ6の民だったので詳しいことはわからないのですが、Twitterを見ている限りでは相当マッチングが緩かったらしいですね。
それでは解析を進めていきます。

  • ボーダー解析

f:id:AmeRia:20200531122053p:plain
ボーダーのデータはこちら。

残留ボーダー
PLジャンプ*1:4日目以前
フェスマジャンプ*2:4日目以前
フェスマジャンプ後の平均推移速度*3:547pt. (6 days)
最終日11:50時点でのボーダー:185,861pt.

100位ボーダー
PLジャンプ:2日目以前
フェスマジャンプ:2日目以前
フェスマジャンプ後の平均推移速度*4:678pt. (8 days)
最終日11:50時点でのボーダー:186,838pt.

前の解析記事で残留ボーダーの計測ができなくなってしまったと書いたのですが、有志の方が協力してくださったため、4日目以降のボーダーを計測することができました。改めてこの場を借りて御礼申し上げます。
残留ボーダーに関しては多少の計測時間のブレがありますが、あまり影響がない範囲でしたので詳細は割愛します。

  • 所感

100位ボーダーが2日目からフェスマという大変とんでもないシーズンでしたね。流行1位がViであるにも関わらず恐ろしい結果でした。残留ボーダーに関しても4日目にはフェスマを迎えており、いつぞやの羽真乃*5時代を彷彿とされるシーズンでした。マッチングがすべてというのを思い知らされます。
実際のマッチングがどうであったかはわからないのですが、GRADの影響により強化されて帰ってきた羽真乃、限果穂*6編成が急増。Ce以外は思い出に拘る必要がなくなったため、評価値こそ下がったもののマッチングには羽、果穂両者が多くいたのではないでしょうか
そして忘れてはいけないのがユニットボーナスの切り替わりです。本来であれば前半から後半への切り替わりが27日15時であったはずなのですが、設定ミスにより1日早まりました。前期から息を吹き返している羽編成のボーナス期間が1日伸びた影響も少なくないのではないかと想像できます。
しかし、フェスマボーダーとなるとついてくるのはリンク点の格差問題です。PLボーダーでは遅延がよく効くためVoアンティーカ編成*7も多く生き残っていましたが、フェスマ環境では遅延先と殴り方がまた変わってきます。また、同時に短期化が起きるためリンク点が付与しにくくなりますね。結果としてかつてのような3人ユニット大正義時代に逆戻りしてしまいました。

それでは最後に最終日11:50時点での上位100位と、1位, 10位ボーダー推移を載せておきます*8


f:id:AmeRia:20200531124631p:plain

最近では環境変化においていかれがちのぼくとその友達(ボーダー計測係)です。今期のように全員7落ちという悲しいシーズンがあると思うので、またその時は有志の方で協力していただけると嬉しいです。

以上、今期の解析と所感でした。

それでは!



*1:ボーダーがPLラインに乗ること

*2:ボーダーがフェスマに乗ること

*3:4日目以降で計算しています

*4:2日目以降で計算しています

*5:4周目限定真乃、【深染め、いろみぐさ】櫻木 真乃

*6:4周目限定果穂、【エクストリーム・ブレイク!】小宮 果穂

*7:4周目限定咲耶、【海と太陽のプロメッサ】白瀬 咲耶を含む編成

*8:こちらの引用は製作者様に許可を頂いています

2020/5/13-5/22シーズンのボーダー解析と所感

お疲れさまです。
今期は通常のルールに戻りました。とはいえ、G.R.A.D.の実装や必要興味値の増加(おそらく恒常化)が伴った今期はどうなったでしょうか。

流行:ViVoDa
ルール:必要興味値が増加 1,485,000→2,004,750 (1.35倍)
残留ボーダー:177,298pt.

冒頭でも書きましたが、これからはこの興味値が恒常化していくと思います。1,089,000→1,485,000となったのも記憶に新しい*1ですね。インフレの凄まじさを感じます。本筋からはずれますが、グレ7の必要興味値は660,000→990,000→1,089,000→1,485,000→2,004,750と変遷しています。タイミング的には限樹実装*2→NE*3が芋*4を獲得&感謝祭の仕様変更→限果穂*5実装→プロメッサ*6実装&GRAD実装の時期となります。この辺記事にすると面白そうですね。気力があれば書いてみます。
それでは解析を進めていきます。

  • ボーダー解析

f:id:AmeRia:20200522140945p:plain
ボーダーのデータはこちら。

残留ボーダー
PLジャンプ*7:6日目
フェスマジャンプ*8:解析不可
PLジャンプ後の平均推移速度*9:2,262pt. (4 days)
最終日11:50時点でのボーダー:177,298pt.

100位ボーダー
PLジャンプ:4日目
フェスマジャンプ:解析不可
PLジャンプ後の平均推移速度*10:2,235pt. (6 days)
最終日11:50時点でのボーダー:180,366pt.

  • 所感

前期と同様にそれまでの環境と比べれな比較的おとなしいボーダーとなりました。今期はただ純粋に審査員の必要興味値が増えたことによりフェスマを狙いにくく、同時に前期から生き残ったプロメッサ編成が多くマッチングすることによりVoへのTA難易度が急上昇。相変わらずViスピア編成も多く、まともに戦える盤面がほぼ皆無でした。さらにはGRAD実装によりイルミネ札, 放クラ札の火力インフレが凄まじく、アビリティを適切に取れればCe以外は思い出5にこだわる必要性が薄くなりました。結果として編成も低評価値となり倍率は更に低下。ぼくがTwtterで見たところだとフェスマとって173k付近という天地がひっくり返るような超ロースコアも出ていますし、もうどうなるか分かりません。かついては高倍率であれば180kまではPLで出ていたことを考えると頭が痛くなります。しかし、このGRADにより羽真乃*11編成が復活。相次いで実装されるVi編成に蹴落とされてしまった元祖(?)超火力思い出パンチが再び陽の目を浴びました。胸が熱くなります。とはいえども現環境で多く生き残っているVoアンティー*12、Viアルスト*13、限あさひ*14編成にはまだGRADが来ていません。アルスト以外は5周目が全部来ていませんし、いつ実装されるかは不明ですが今後の環境の動きには要注目ですね。

それでは最後に最終日11:50時点での上位100位と、1位, 10位ボーダー推移を載せておきます*15


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そういえば、これまでボーダー計測に協力してもらっていたぼくのお友達が全員グレ7から降格してしまったので、次期は残留ボーダー解析ができません。ご了承ください。有志の方がいらしゃればお手伝いお願いします。

以上、今期の解析と所感でした。

それでは!



*1:2/12-2/20シーズンから恒常化。限果穂登場の次期にあたります

*2:2周目限定樹里、【とびっきりジンジャー】西城 樹里

*3:3周目限定三峰、【NOT≠EQUAL】三峰 結華

*4:限定sSSR摩美々、【きまぐれのめぐみ】田中 摩美々。Da+100%/注目度-20%[Me49%以下, 30%, 1回]

*5:4周目限定果穂、【エクストリーム・ブレイク!】小宮 果穂

*6:4周目限定咲耶、【海と太陽のプロメッサ】白瀬 咲耶

*7:ボーダーがPLラインに乗ること

*8:ボーダーがフェスマに乗ること

*9:フェスマが計測できなかったためPLからのデータとします

*10:フェスマが計測できなかったためPLからのデータとします

*11:4周目限定真乃、【深染め、いろみぐさ】櫻木 真乃

*12:4周目限定咲耶、【海と太陽のプロメッサ】白瀬 咲耶を含む編成

*13:4周目限定甜花、【四夜一夜物語】大崎 甜花を含む編成

*14:2周目限定あさひ、【空と青とアイツ】芹沢 あさひ

*15:こちらの引用は製作者様に許可を頂いています

2020/4/30-5/13シーズンのボーダー解析と所感

お疲れ様です。
今期は新規に来たプロメッサ*1の接待ルールとなりました。2期連続の限定接待となった今期ですが、どういう環境になったのでしょうか。

流行:DaViVo
ルール:審査員が口撃時に自身に興味DOWN付与(Voは15%[2T]*3, DaViは10%[2T]*3)、4の倍数ターンに影響力2倍口撃なし
残留ボーダー:175,560pt.

今回のルールは1/1-1/10シーズン*2*3と似たようなルールとなりました。興味DOWN付与に興味無視アピールを持つという点で共通している二者なので当然似たルールになりますね。
それでは解析を進めていきます。

  • ボーダー解析

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ボーダーのデータはこちら。

残留ボーダー
PLジャンプ*4:8日目
フェスマジャンプ*5:なし
PLジャンプ後の平均推移速度*6:1,175pt. (6 days)
最終日11:50時点でのボーダー:175,560pt.

100位ボーダー
PLジャンプ:6日目
フェスマジャンプ:解析不可
PLジャンプ後の平均推移速度*7:930pt. (8 days)
最終日11:50時点でのボーダー:179,148pt.

冒頭でも触れた1/1-1/10シーズンのように、近頃と比べれば非常に低いボーダーとなりました。今期の残留ボーダーはフェスマではなくPL。とはいえ、高めの倍率とリンク数が要求されます。低ボーダーなシーズンではスコアの頭打ちが遠いため、PLジャンプ後も比較的速いスピードでボーダーが推移していきました。

  • 所感

解析の項でも述べたとおり、今期の残留ボーダーはPLとなりましたが、PLにしては割と高めのスコアを要求されているため3.35倍以上程度の比較的高めな倍率と3リンクくらいの追加点が必要となりました。属性不利な限あさひ編成*8やViアルスト*9にとっては難しいルールであったにもかかわらず、編成を詰められていると絶妙に打点が届く非常に良いルールであったと思います。ぼくがこのルールを好きなだけです。
そしてやはり特筆すべきは接待相手であるVoアンティー*10ですね。当然Voが得意属性で、Voにはほかより高い15%[2T]*3=約38.6%の興味DOWNが付与されます*11。また、伸びやすいViには咲耶が持つ50%DOWN[3T]を撒けますし、Daは流1のためマッチ次第では程よく削ってくれます。おまけにCe起用されるであろう限霧、プロメッサの思い出は当然興味無視アピールです。フェスマ盤面の作りやすさが桁違いですね。まあ予想通りTop100にはVoアンティーカが溢れかえりました。
しかしTop10まで狭めてみるとやはり目につくのはViアルストや限あさひです*12。運良く非常に良い対面と盤面を抑えられればリンク数の違いで3人ユニットに軍配が上がりました。彼女たちのポテンシャルの高さがよくわかります。いつまでこのリンク点システムが続くんですかね。

それでは最後に最終日11:50時点での上位100位と、1位, 10位ボーダー推移を載せておきます*13


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以上、今期の解析と所感でした。

それでは!



*1:4周目限定咲耶、【海と太陽のプロメッサ】白瀬 咲耶

*2:限定霧子接待ルール。必要興味値が1,089,000→1,350,000、審査員が口撃時に自身に興味DOWN付与(10%[3T]*3)、4の倍数ターンに影響力2倍口撃なし、審査員の行動順がNormalより遅くBadより早い

*3:4周目限定霧子、【鱗・鱗・謹・賀】幽谷 霧子

*4:ボーダーがPLラインに乗ること

*5:ボーダーがフェスマに乗ること

*6:フェスマが計測できなかったためPLからのデータとします

*7:フェスマが計測できなかったためPLからのデータとします

*8:2周目限定あさひ、【空と青とアイツ】芹沢 あさひ

*9:4周目限定甜花、【四夜一夜物語】大崎 甜花を含む編成

*10:4周目限定咲耶、【海と太陽のプロメッサ】白瀬 咲耶を含む編成

*11:DaViには10%[2T]*3=27.1%DOWN

*12:SR摩美々をCe起用している方がTop10で唯一のアンティーカです。とんでもない……

*13:こちらの引用は製作者様に許可を頂いています